あなたは「空気読む」ことに腐心する新成人をどう思いますか?
2008-02-08 12:52:46  by ゲスト
「KY(空気読めない)」は今や最も厳しいダメだしになっています。

空気を読む。
日本には昔から言葉にしないでも分かりあうという、以心伝心がありました。
これは、日本人の美徳とも言われる一方で、閉鎖的な分かりづらさ、日本人の短所といわれてきました。

しかし、最近の空気を読むは、伝える能力、分かり合える能力ではなく、処世術としての必須事項という意味合いで使われています。
いわゆる「使えない奴」と「空気読めない奴」は、ほぼ同義と言ってもいいでしょう。

この記事について書きたいんじゃなくて、ここから続くたくさんのコメントを読みながら思ったことです。

インターネット上で繰り広げられる議論って、こういうログ形式が大半ですよね。
2chもそうだしmixiのコミュもそう。それ以外にも数え切れないほどの掲示板やログで、毎日毎日多くのことが議論されたり(言いっぱなしになったり、お約束を担ったり)してて、データ量はものすごい勢いで蓄積されています。

そういう場でコメントを書いてる人たちはたぶん、最初のトピックを読んだり、そこから続くいくつかのコメントで自分の目についたものを読んだうえで、自分の思ったことや意見を表明することになります。
続く人はそれを読んで、コメントを書く場合もあるけど、もしかしたらそれを読まずに同じことや反対意見を書くこともあります。もしくは全然関係ないことを書くかもしれません。

そうして一つのトピックがどんどんコメントとして伸びていくんですが、さて、その全容を把握できる人ってどれくらいいるんでしょうか?
中には正論があり、賛成意見があり、反対意見があり、無責任なコメントがあり、それらがあっちにくっついたりこっちに絡んだりしてます。
中には揚げ足取りから始まって、些細なことで全然関係ない議論が延々と繰り返されていることもあります。そういったものを省きながら、意見の総体を把握することは、この、インターネット上でのもっともポピュラーな表現方式であるログ形式では、大変困難なことだと思います。

おそらく今、このログ形式、掲示板形式での意見の形成というのは限界を迎えているんだと思います。
インターネットの普及率が上がるにつれて、テキストログは増える一方であり、その膨大なログから何か有益な情報を得るには、誰か有識者が、もっとも参考になる有用な意見を、まとめて書いてくれることを待ち、それにを(運良く)見つけるしかありません。

しかし本当は、小さなコメントの総体においても、有益な情報は形成されているはずです。
問題は、その総体としての意見を取り出すための作業が、それを読む人に委ねられているということです。

膨大な意見の中から有益な情報や意見構造を自動的に形成し取り出す技術が求められています。
今の技術を持ってすれば実現は簡単なはずです。

文書をキーワード解析し、それが肯定的な文脈か否定的な文脈で使われているかを分析する。
それはすでにkizasiで行われていることです。
それらのキーワードをマインドマップ風にマッピングしていけば、意見の総体を簡単に把握することができるはずです。
あとはそのマップ上の気になるキーワードをクリックすれば、それに関連するコメントが表示されるようなシステムがあれば、膨大なログをすべて読まなくても、おおかたの議論は一目で把握できるようになります。

こんな機能を持つサイトが現れると、インターネットを介した知識の集約は飛躍的に高まると思われます。