ワーキングプア≠ネットカフェ難民

住居がなく、低賃金の短期雇用の仕事をしながらインターネットカフェに寝泊まりする「ネットカフェ難民」が増えている。

 初の実態調査を行った厚生労働省は、二十代を中心に全国で五千四百人に上ると推計している。

 半数は日雇いを中心とする非正規雇用の労働者だ。平均月収は東京で十一万円、大阪で八万円にとどまる。

 研究者によると、この数字は氷山の一角だ。ネットカフェをすみかにしている人が多いことに驚かされる。

 働いても生活保護以下の収入しか得られない「ワーキングプア層」の一つの断面と言えるだろう。

ネットカフェ難民ワーキングプアを一緒くたにしないでください。

ネットカフェ難民は、もともとホームレスと呼ばれてた人たちや日雇い労働者が、ネットカフェという居心地のいい場所を見つけたというだけの現象。

ワーキングプアはもっと対象が広い意味があって、むしろ住むところはあるけど生活に汲汲としてる人たちのことを言ってたはずです。
だからワーキングプアっていうのは今なら派遣労働者とかアルバイトとか、正社員でも給料が低くて年収が300万前後だとか、そういう人のことを指してるはずです。

ワーキングプアという言葉をまるでネットカフェ難民のことを指すかのように、わざと意味を取り違えて対象層を限定してしまって、本当のワーキングプア層の人たちの不満をそらすような記事を書くのは、マスメディアとしてあるまじき行為だと思います。

所得の二極化といったときの基準線は、「高所得者>ワーキングプア=ネットカフェ難民」ではなく「高所得者>ワーキングプア>ネットカフェ難民=ホームレス」です。