デパ地下経済の終焉

Web2.0では顧客は囲い込まれたくない?そんなはずはない。

Web上のサービスを利用しているユーザは喜んで囲い込まれてるはずだ。
Webサービス上では「ほかのサイトとは違う」「一歩進んだ」サービスの提供で躍起になっている。
ユーザーは優れたサービスのサイトがあれば、すぐそこに渡り歩いていく。
似たようなサービスをいくつも使っている場合もあるけど、より優れたサイトのサービスに徐々に移っていく。

そういう優れたサービスを提供することで、Webサイトは顧客の囲い込みを行っているし、顧客は優れたサービスを享受するためにそのサイトに喜んで囲い込まれる。


この話とデパ地下の話を結びつけるのは無理がある。
デパ地下は顧客を囲い込めるだけの魅力を既に失い始めているということが問題なだけで、「顧客を囲い込まない戦略をとらない」ことが問題なのではない。

ある業界団体の人と話したときに、「客は囲い込まれたくないんですよ」と指摘したら、大きなショックを受けていた。最近流行のウェブ2.0の発想に慣れ親しんだ人からすると、囲い込まない、囲い込まれないオープンな場での利益確保や双方向での高めあい、などが不可能どころかあたりまえにできることは了解済みだろう。が、従来型の業界では、「非囲い込み〓オープン化」に方向転換すると、自社の経営が破綻するのではないかとまで不安なものなのだ。
デパ地下経済%


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